看護師が仕事で担当する生活習慣病のケア

生活習慣病のケアには、さまざまなアプローチがあります。看護師の仕事内容は、どのようなケアに携わるかで変わってきます。

たとえば、糖尿病患者や脂質異常症患者などを対象に行われることが多いのが、食事療法です。
食事療法では、管理栄養士などのほかのスタッフとも協力をしながら、その人の病状に合わせた1日の摂取カロリーをアドバイスしたり、献立を紹介したりして病気を改善できるような方法を考えます。
血糖コントロールが必要な糖尿病患者の場合、食事療法が特に重要です。この病気の場合、食事での血糖コントロールができていなければ、薬の効果をスムーズに得られないことがあります。
糖尿病の専門外来などを設けている医療機関で仕事をする看護師は、血糖値と食事の関係についても常日頃から関心をもつ必要があるでしょう。

また、運動療法も、生活習慣病のケアのひとつです。
糖尿病や肥満症などの病気を抱えている患者は、食事療法と併せて運動療法を行わなければならないことがあります。病院によっては、こういった運動療法のためのトレーニングルームを院内に用意しているケースも見られます。

自分で療法を実践するのが難しい患者や、短期間で改善を目指す必要がある患者を対象として行われているのが、教育入院というアプローチです。
教育入院では、患者に一定期間入院してもらい、徹底した食事療法や運動療法を行います。患者が退院してから入院中に身につけた習慣を継続できるようにすることも、教育入院の目的です。